たなか成長クリニックは、低身長を中心とした小児内分泌疾患を扱う専門性の高いクリニックです。

ご予約・お問い合わせ03-3708-3939

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小槌
低身長・基礎知識

(まんせいじんふぜんせいていしんちょうしょう)

慢性腎不全性低身長症


Short stature associated with chronic renal failure

慢性腎不全性低身長症は、慢性的な腎機能低下(腎不全)に伴って身長の伸びが障害される状態です。

 
小児の低身長の中でも「基礎疾患による低身長」に分類されます。
 

 概要

  • 原因:慢性腎不全(CKD
  • 特徴:成長速度の低下(身長が伸びない)
  • 乳児期〜思春期まで幅広く影響

 

 なぜ低身長になるのか(重要ポイント)

複数の要因が重なります:
① 栄養障害

  • 食欲低下・制限食 → エネルギー不足

② ホルモン異常

  • 成長ホルモンは分泌されていても → インスリン様成長因子の作用低下(GH抵抗性)

③ 代謝異常

  • 代謝性アシドーシス(体が酸性に傾く) → 骨成長が抑制

④ 骨代謝異常

  • 腎性骨異栄養症(renal osteodystrophy)
  • カルシウム・リン・ビタミンDの異常

 

 診断

① 成長評価

  • 成長曲線(身長SDの低下)
  • 成長速度(cm/年)の低下

② 血液検査

  • 腎機能(CrBUN
  • Ca、P、ビタミンD
  • ホルモン評価

③ 原疾患の評価

  • 先天性腎疾患(例:低形成腎など)
  • 後天性(腎炎など)

 

 治療

原因に応じた包括的管理が重要です:
●基本治療

  • 栄養管理(十分なカロリー・蛋白)
  • アシドーシス補正
  • Ca・P・ビタミンD調整

●成長ホルモン療法

  • 有効なことが多い
  • GH抵抗性を補う形で使用

 

 鑑別

  • 軟骨無形成症(より重症)
  • 家族性低身長
  • 体質性思春期遅発

 

 臨床での重要ポイント

  • 「身長だけでなく成長速度の低下が早期サイン」
  • 腎疾患の診断前に → 低身長が先行することもある
  • 低身長外来では → “腎機能チェック”は必須項目

低身長は、同性・同年齢(月も)の子の多数のデータから統計的に定義されていて、背の小さい順に100人並べたときに、前から2人ぐらいが「低身長」という定義に当てはまります。

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