お悩み別症状
身長に関するお悩み
身長が低い
同年代のお子さんと比べて身長が低く、成長に問題がないか気になる場合です。
成長ホルモン分泌不全性低身長症、家族性低身長、SGA性低身長症、ターナー症候群、甲状腺機能低下症
成長のスピードが遅い
以前より身長の伸び方がゆっくりになり、年間の伸びが少ない場合です。
成長ホルモン分泌不全性低身長症、甲状腺機能低下症、慢性腎臓病
同年代より小柄
クラスの中でいつも小さく、体格差が目立つ場合です。
家族性低身長、体質性思春期遅発症
急に身長の伸びが止まった
これまで順調に伸びていたのに、急に身長が伸びなくなった場合です。
成長ホルモン分泌不全性低身長症、甲状腺機能低下症
将来の身長を知りたい
骨年齢や成長曲線をもとに、最終的な身長の予測を知りたい場合です。
骨年齢検査や成長評価が必要です。
低身長の原因を調べたい
ホルモン異常や体質など、低身長の背景にある原因を詳しく調べたい場合です。
上記の低身長関連疾患の鑑別が必要です。
家族性低身長
家族性低身長とは、両親や家族の身長が低めで、その体質を受け継いで身長が低い状態です。
病気ではなく、“体質的な低身長” の代表的なタイプです。
どんな特徴?
家族に小柄な人が多い
- 父親が小柄
- 母親が小柄
- 兄弟姉妹も小柄
など。
成長スピードは比較的正常
身長は低めでも、
- 毎年の伸び
- 成長曲線
は大きく外れないことが多いです。
骨年齢はほぼ年齢相応
体質性思春期遅発症 では骨年齢が遅れることが多いですが、家族性低身長では、「骨成熟はほぼ正常」のことが多いです。
最終身長は?
家族の体格に近い身長に落ち着くことが多いです。
つまり、「病気で伸びない」というより、「遺伝的に小柄」という考え方です。
思春期は?
通常は、
- 思春期時期
- 二次性徴
は正常範囲で進みます。
ここが、体質性思春期遅発症との違いです。
他の低身長との違い
家族性低身長
- 家族も小柄
- 骨年齢ほぼ正常
- 成長速度は比較的正常
体質性思春期遅発症
- 思春期が遅い
- 骨年齢が遅れる
- 後から伸びる
注意点
「家族も小さいから大丈夫」とは限りません。
中には、
- 成長ホルモン分泌不全性低身長症
- 甲状腺機能低下症
- 染色体異常
などが隠れていることがあります。
評価で重要なこと
- 成長曲線
- 年間身長増加
- 骨年齢
- 思春期進行
- 家族歴
などを総合的にみます。
重要ポイント
家族性低身長は、「異常」ではなく、“遺伝的な体格の個性”として考えられることが多い状態です。ただし、病気との区別が重要なため、成長評価は大切です。
家族性低身長と低身長の違い?
「低身長」と「家族性低身長」は、意味する範囲が違います。
低身長とは「低身長」は、身長が同年齢・同性の平均よりかなり低い状態全体を指します。
一般的には、
- 同年齢・同性の平均身長より −2SD以下
- おおよそ 下位2〜3%程度
の場合に「低身長」と判定されます。
低身長には、さまざまな原因があります。
主な原因
- 成長ホルモン分泌不全
- 甲状腺機能低下症
- 染色体異常(例:ターナー症候群)
- SGA性低身長
- 慢性疾患
- 栄養障害
- 思春期の遅れ
- 体質
- 家族性低身長 など
家族性低身長とは
「家族性低身長」は、低身長の原因のひとつです。
両親や家系に小柄な人が多く、遺伝的体質として身長が低いタイプを指します。
特徴
- 両親も小柄
- 成長速度は比較的正常
- 骨年齢は実年齢相応
- 思春期も大きな異常がない
- 検査で明らかな病気が見つからない
つまり、「病気ではなく、体質的に小柄」というタイプです。
違いを簡単にいうと
| 項目 |
低身長 | 家族性低身長 |
| 意味 | 身長が低い状態全体 | 低身長の原因の1つ |
| 原因 | さまざま | 主に遺伝・体質 |
| 病気の可能性 | ある | 通常は少ない |
| 検査 | 原因検索が必要なことがある | 他疾患除外後に診断 |
注意点
「親も小さいから大丈夫」と思っていても、
- 成長速度が悪い
- 急に伸びなくなった
- 思春期が極端に遅い
- 体重増加不良がある
場合は、病気が隠れていることがあります。
特に小児では、成長曲線を継続的に確認することが重要です。
慢性腎臓病
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の働きが長期間にわたって低下している状態です。「慢性」とは、一般に 3か月以上 異常が続くことを指します。
腎臓の役割
腎臓は、
- 尿を作る
- 老廃物を出す
- 水分・塩分調整
- 血圧調整
- 赤血球産生補助
- 骨代謝調整
など、重要な働きをしています。
CKDとは?
以下のいずれかが続く状態です。
- 尿異常(蛋白尿・血尿)
- 腎機能低下
- 腎臓の構造異常
など。
子どもの原因
成人とは少し異なります。
先天性異常
- 腎尿路奇形
- 逆流性腎症
糸球体疾患
- 糸球体腎炎
- ネフローゼ症候群
遺伝性疾患
- 多発性嚢胞腎
- Alport症候群
など。
症状
初期は無症状も多いです。
進行すると、
- むくみ
- 高血圧
- 疲れやすい
- 食欲低下
- 貧血
- 成長障害
などが出ます。
子どもで重要な特徴
CKDは、
- 身長
- 骨発達
- 思春期
に大きく影響します。
そのため、
- 低身長
- 思春期遅発症
を伴うことがあります。
貧血との関係
腎臓は、エリスロポエチンという、赤血球を作るホルモンを出しています。
そのためCKDでは、「貧血」が起こりやすくなります。
骨への影響
CKDでは、
- カルシウム
- リン
- ビタミンD
バランスが崩れ、骨が弱くなることがあります。
診断
主に、
- 尿検査
- クレアチニン
- eGFR
- 血圧
- 腹部エコー
などを行います。
治療
進行予防が重要です。
主な治療
- 塩分管理
- 血圧管理
- 薬物療法
- 栄養管理
など。
重症の場合
腎機能が高度に低下すると、
- 透析
- 腎移植
が必要になることがあります。
重要ポイント
慢性腎臓病は、「尿の病気」だけではなく、
- 成長
- 貧血
- 骨
- 心血管
など全身に影響する病気です。
子どもでは、学校検尿が早期発見の重要なきっかけになります。
体質性思春期遅発症
体質性思春期遅発症 とは、病気ではなく、体質的に思春期の始まりが遅い状態です。
思春期遅発症の中で最も多いタイプで、特に男子によくみられます。
どんな状態?
通常、思春期は、
- 男子:11〜12歳頃から精巣が大きくなる
- 女子:10〜11歳頃から乳房発育が始まる
ことが多いですが、
体質性思春期遅発症では、
- 思春期の開始
- 成長スパート(急激な身長増加)
が平均より遅れます。
重要な特徴
最大の特徴は、「最終的には自然に思春期が進む」ことです。
つまり、
- “止まっている” のではなく、
- “ゆっくり進む体質”
と考えられます。
よくみられる特徴
家族歴がある
- 「父親も高校で急に伸びた」
- 「母親の初経が遅かった」
など。
骨年齢が遅れている
実年齢より骨の成熟が幼く、その分、あとから伸びる余地があります。
成長曲線
小柄ではあるものの、「成長速度は大きく低下しない 」ことが多いです。
症状
男子
- 精巣が小さいまま
- 声変わりが遅い
- 陰毛が少ない
- 幼い体型
女子
- 乳房発育が遅い
- 初経が遅い
なぜ受診が必要?
体質性のことが多いですが、似た状態を示す病気として、
- 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 慢性疾患
- 栄養障害
- 染色体異常
などが隠れていることがあります。
そのため、「本当に体質か」を確認することが重要です。
診断
主に、
- 成長曲線
- 骨年齢
- LH・FSH
- 性ホルモン
- 家族歴
などを総合的に評価します。
治療
多くは経過観察です。
ただし、
- 心理的ストレス
- 学校生活への影響
が強い場合には、少量のホルモン治療を行うことがあります。
重要ポイント
体質性思春期遅発症は、「異常」というより、“思春期のタイミングの個人差”に近い状態です。
ただし、病気との区別が大切なため、専門的な評価が重要になります。
体質性思春期遅発症と思春期遅発症の違い?
「体質性思春期遅発症」と「思春期遅発症」は、似ていますが意味が異なります。
簡単にいうと、
- 思春期遅発症 = 「思春期の始まりが遅い」という“状態”の総称
- 体質性思春期遅発症 = その中でも「病気ではなく、体質的に遅いタイプ」
です。
思春期遅発症とは
思春期遅発症 は、
- 男子:通常 14歳を過ぎても精巣が大きくならない
- 女子:通常 13歳を過ぎても乳房発育が始まらない
場合などを指します。
つまり、「思春期が平均よりかなり遅れている状態」の総称です。
原因にはさまざまあります。
主な原因
- 体質(家族性)
- 成長の個人差
- 栄養不足
- 激しいスポーツ
- 慢性疾患
- ホルモン異常
- 染色体異常 など
体質性思春期遅発症とは
体質性思春期遅発症 は、「思春期遅発症」の中で最も多いタイプです。
特徴は、
- 病気ではない
- 家族にも“遅かった人”が多い
- 最終的には自然に思春期が来る
- 成人身長も正常範囲になることが多い
という点です。
イメージすると
思春期遅発症:「思春期が遅れている人全体」
その中に、
- 体質性(問題ないタイプ)
- 病気によるタイプ
が含まれます。
病気による思春期遅発症の例
- 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- ターナー症候群
- クラインフェルター症候群
- 甲状腺疾患
- 下垂体疾患 など
これらは治療が必要なことがあります。
体質性思春期遅発症の特徴
よくみられる特徴は、
- 小さい頃からやや小柄
- 骨年齢が遅れている
- 「父親も高校から伸びた」など家族歴がある
- 成長曲線は大きく崩れていない
- 徐々に身長は伸びている
などです。
重要なポイント
「体質だから大丈夫」と決めつけず、
- 本当に体質性なのか
- 病気が隠れていないか
を評価することが重要です。
そのため、
- 成長曲線
- 骨年齢
- 血液検査
- 二次性徴の進み方
などを確認します。
思春期に関するお悩み
思春期が早い
胸の発育や精巣の発達などが、一般的な年齢より早く始まる場合です。
中枢性思春期早発症、先天性副腎皮質過形成
思春期が遅い
同年代に比べて二次性徴がなかなか始まらない場合です。
体質性思春期遅発症、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
胸が早くふくらんできた
女の子で乳房の発育が通常より早くみられる場合です。
中枢性思春期早発症
精巣や陰茎の発育が遅い
男の子で性器の発育が同年代より遅れている場合です。
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症、クラインフェルター症候群
月経が始まらない
思春期の年齢になっても初経がみられない場合です。
ターナー症候群、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
身長の伸びが早く止まりそう
思春期の進行が早く、骨の成熟が進んで最終身長への影響が心配な場合です。
中枢性思春期早発症、先天性副腎皮質過形成、甲状腺機能亢進症
二次性徴がみられない
乳房の発育や声変わりなど、思春期特有の変化がみられない場合です。
体質性思春期遅発症
中枢性思春期早発症
中枢性思春期早発症 は、脳の「思春期開始のスイッチ」が通常より早く入ってしまう病気です。
本来は思春期の時期になってから始まるホルモン分泌が、早い年齢で始まります。
思春期はどう始まる?
通常は、
視床下部
GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)
下垂体
LH・FSH
卵巣・精巣
女性ホルモン・男性ホルモン
という流れで思春期が始まります。
中枢性思春期早発症では、この仕組みが早く作動します。
どんな症状?
女子
- 乳房発育が早い
- 身長が急に伸びる
- 月経が早い
- 陰毛が出る
男子
- 精巣が大きくなる
- 陰茎が発達する
- 声変わり
- 陰毛
- にきび
など。
なぜ問題になる?
最初は身長がよく伸びます。
しかし、
- 骨年齢が進みすぎる
- 成長板が早く閉じる
ため、最終身長が低くなることがあります。
何歳だと疑う?
一般的には、
女子
- 7歳6か月未満で乳房発育
男子
- 9歳未満で精巣増大
などが目安です。
原因
特発性(原因不明):特に女子で多いです。
中枢神経の病気
- 脳腫瘍
- 視床下部病変
- 水頭症
- 放射線治療後
など。
男子では原因検索がより重要です。
診断
主に、
- 成長曲線
- 骨年齢
- LH・FSH
- GnRH負荷試験
- MRI
などを行います。
治療
必要に応じて、
GnRHアナログ治療
を行います。
これは、「思春期のスイッチ」を一時的に抑える治療です。
治療の目的
- 最終身長を守る
- 急速な身体変化を抑える
- 心理的負担軽減
など。
重要ポイント
中枢性思春期早発症は、「単に成長が早い」だけではなく、
- 骨成熟
- 身長予後
- 心理面
にも影響する病気です。
中枢性思春期早発症と思春期早発症の違い?
「中枢性思春期早発症」と「思春期早発症」は、包含関係があります。
つまり、
- 思春期早発症 = 思春期が早く始まる状態の総称
- 中枢性思春期早発症 = その中の代表的なタイプ
です。
思春期早発症とは
思春期早発症は、通常より早く思春期が始まる状態を指します。
一般的には、
女子
- 7歳6か月未満で乳房発育
- 8歳未満で月経
男子
- 9歳未満で精巣増大
などが目安です。
思春期早発症の分類
大きく分けると、
- 中枢性思春期早発症
- 末梢性思春期早発症
- 部分型
があります。
中枢性思春期早発症とは
中枢性思春期早発症 は、脳の「思春期スタートのスイッチ」が早く入るタイプです。
視床下部 → 下垂体 → 性腺
という通常の思春期の流れが、早期に始まります。
特徴
- 本来の思春期が“早送り”されるイメージ
- 身長が一時的に急に伸びる
- 骨年齢が進む
- 最終身長が低くなることがある
末梢性思春期早発症とは
末梢性思春期早発症 は、脳からの指令ではなく、
- 卵巣
- 精巣
- 副腎
などから性ホルモンが過剰に出るタイプです。
例:
- 卵巣腫瘍
- 副腎疾患
- 外因性ホルモン
など。
部分型とは
一部だけ早く出るタイプです。
例:
- 乳房だけ早い
- 陰毛だけ早い
必ずしも本格的な思春期早発症とは限りません。
まとめ
| 用語 |
意味 |
| 思春期早発症 | 早く思春期が始まる状態全体 |
| 中枢性思春期早発症 | 脳の思春期スイッチが早く入るタイプ |
| 末梢性思春期早発症 | 性ホルモンが別ルートで増えるタイプ |
イメージ
「思春期早発症」という大きな箱の中に、
- 中枢性
- 末梢性
- 部分型
が入っているイメージです。
先天性副腎皮質過形成
先天性副腎皮質過形成(CAH)は、副腎でホルモンを作る酵素が生まれつき不足している病気です。
副腎とは?
副腎は腎臓の上にある小さな臓器で、
- コルチゾール
- アルドステロン
- 男性ホルモン(アンドロゲン)
などを作っています。
何が起こる病気?
多くは「21-水酸化酵素欠損症」というタイプです。
この酵素が不足すると、
- コルチゾールが作れない
- 脳が「もっと作れ」と命令
- 副腎が大きくなる(過形成)
- 男性ホルモンが過剰になる
という流れになります。
症状
症状は重症度によって異なります。
新生児・乳児
- 哺乳不良
- 嘔吐
- 体重増加不良
- 脱水
- ショック(重症例)
女児
- 外性器の男性化
- 陰核肥大
男児
- 外見で気づきにくいことがある
- 陰茎が大きい
- 色素沈着
幼児〜学童
- 身長が早く伸びる
- 骨年齢が進む
- 陰毛が早い
- にきび
- 声変わり
ただし、最終身長は低くなることがあります。
思春期早発症との関係
CAHでは男性ホルモンが増えるため、
- 陰毛
- にきび
- 成長加速
などが早く出ます。
そのため、思春期早発症 の原因になることがあります。
特に、末梢性思春期早発症 の代表的原因の一つです。
診断
主に、
- 血液検査
- 17-OHP(17-hydroxyprogesterone)
- ACTH
- 電解質
- 遺伝子検査
などを行います。
日本では新生児マススクリーニングの対象です。
治療
基本は不足しているホルモンを補います。
主な治療
- ヒドロコルチゾン
- フルドロコルチゾン(必要時)
適切な治療で、
- 成長
- 思春期
- 日常生活
を良好に維持できることが多いです。
重要ポイント
CAHは、「副腎が悪い病気」ではなく、 「ホルモン合成酵素の病気」 という理解が大切です。
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症 は、思春期を起こすホルモンの指令が弱いため、性腺(精巣・卵巣)が十分に働かない病気です。
まず「ゴナドトロピン」とは?
ゴナドトロピンとは、
- LH(黄体形成ホルモン)
- FSH(卵胞刺激ホルモン)
のことです。
これらは脳の下垂体から出て、
- 男子 → 精巣
- 女子 → 卵巣
を刺激します。
この病気では何が起こる?
通常は、
脳(視床下部)
GnRH
下垂体
LH・FSH
精巣・卵巣
男性ホルモン・女性ホルモン
という流れで思春期が始まります。
しかし、この病気では、
- GnRHが少ない
または - LH・FSHが少ない
ため、思春期が進みません。
症状
男子
- 精巣が大きくならない
- 声変わりしない
- 陰毛が少ない
- 身長は伸びるが幼い体型
- 筋肉がつきにくい
女子
- 乳房発育が進まない
- 月経が来ない
- 無月経
思春期遅発症との関係
思春期遅発症 の重要な原因の一つです。
特に、単なる体質性遅発ではなく、「ホルモン異常によるタイプ」に分類されます。
原因
先天性:生まれつきのタイプ。
代表例:
- カルマン症候群
(嗅覚低下を伴うことがある)
後天性
- 下垂体腫瘍
- 脳腫瘍
- 放射線治療
- 慢性疾患
- 極端な低栄養
など。
体質性思春期遅発症との違い
体質性思春期遅発症
- 思春期が「遅いだけ」
- 最終的には自然に進む
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 思春期のホルモン指令自体が弱い
- 自然には進まないことがある
- 治療が必要になる
ここが大きな違いです。
診断
主に、
- LH
- FSH
- テストステロン/エストラジオール
- 骨年齢
- MRI
- GnRH負荷試験
などを調べます。
治療
不足している性ホルモンを補います。
男子
- テストステロン補充
女子
- エストロゲン補充
必要に応じて、将来の妊孕性(妊娠する力)を考慮した治療も行います。
クラインフェルター症候群
クラインフェルター症候群 は、男性にみられる染色体異常の一つで、通常よりX染色体が1本多い病気です。
染色体の違い
通常の男性は、「46,XY 」ですが、クラインフェルター症候群では多くが、「47,XXY 」となります。
何が起こる?
精巣の働きが弱くなり、
- 男性ホルモン(テストステロン)が少ない
- 精子を作る力が低下する
ことが特徴です。
症状
症状には個人差があります。
小児期
- やや言葉の発達がゆっくり
- 学習の苦手さ
- おとなしい性格傾向
- 手足が長め
気づかれないことも多いです。
思春期
- 精巣が小さい
- 声変わりが弱い
- 筋肉がつきにくい
- 陰毛が少ない
- 女性化乳房
など。
成人
- 男性不妊
- 疲れやすさ
- 骨粗鬆症
- メタボ傾向
で見つかることがあります。
思春期遅発症との関係
思春期遅発症 の原因になることがあります。
ただし、完全に思春期が来ないというより、
- 思春期の進みが不十分
- 男性化が弱い
という形が多いです。
ホルモンの特徴
精巣の働きが低下するため、
- テストステロン低下
- LH・FSH上昇
を示します。
これは、高ゴナドトロピン性性腺機能低下症に分類されます。
※「低ゴナドトロピン性」とは逆です。
診断
主に、
- 染色体検査(47,XXY)
- ホルモン検査
- 精液検査
などで診断します。
治療
根本的に染色体を変える治療はありませんが、
主な治療
- テストステロン補充療法
- 学習支援
- 不妊治療
- 心理社会的サポート
などを行います。
重要ポイント
クラインフェルター症候群は、
- 見た目だけでは気づかれにくい
- 成人まで未診断のことも多い
病気です。
一方で、適切な支援やホルモン治療によって、生活の質を改善できることが多いです。
小児肥満症
小児肥満症 は、単に「体重が重い」というだけではなく、健康障害を伴う、または将来的に伴う可能性が高い肥満を指します。
「肥満」と「肥満症」の違い
肥満:体脂肪が多い状態。
小児肥満症:肥満に加えて、
- 高血圧
- 脂質異常
- 脂肪肝
- 糖代謝異常
- 睡眠時無呼吸
などの健康問題がある、または強く疑われる状態です。
子どもの肥満の判定
子どもでは成人のBMIだけでなく、
- 肥満度
- 成長曲線
- 年齢別評価
を使います。
一般に、
- 肥満度 +20%以上 → 肥満
- +50%以上 → 高度肥満
などが目安です。
原因
多くは生活習慣が関係します。
主な要因
- 食べ過ぎ
- 甘い飲料
- 運動不足
- 夜更かし
- スマホ・ゲーム時間増加
- 家族性体質
注意が必要な肥満
一部には病気が隠れていることがあります。
例:
- 甲状腺機能低下症
- クッシング症候群
- 遺伝性肥満症候群
- 薬剤性肥満
など。
小児肥満で問題になること
子どもの時期
- 膝痛
- 運動能力低下
- いびき
- 心理的ストレス
将来
- 糖尿病
- 高血圧
- 動脈硬化
- 成人肥満
につながりやすくなります。
思春期との関係
肥満は思春期にも影響します。
女子:思春期が早まることがあります。
男子:逆に思春期進行が不安定になることがあります。
診断で確認すること
- 身長体重推移
- 成長曲線
- 血圧
- 血液検査
- 肝機能
- 血糖
- 脂質
など。
治療
基本は生活習慣改善です。
食事
- 甘い飲料を減らす
- 間食調整
- 食べる時間を整える
運動
- 継続できる運動
- 日常活動量増加
睡眠
- 夜更かし改善
重要ポイント
子どもの肥満では、
「急激な減量」ではなく、
- 成長を妨げず
- 身長を伸ばしながら
- 体重増加を緩やかにする
ことが重要です。
クッシング症候群
クッシング症候群 は、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が過剰になる病気です。
コルチゾールとは?
コルチゾールは副腎で作られるホルモンで、
- 血糖維持
- ストレス対応
- 炎症調整
- 血圧維持
などに重要です。
しかし、増えすぎると全身に影響が出ます。
何が原因?
- クッシング病:脳の下垂体からACTHが過剰に出るタイプ。
- 副腎腫瘍:副腎そのものがコルチゾールを作りすぎる。
- ステロイド薬:最も多い原因の一つ。
例:
- プレドニゾロン
- デキサメタゾン
などの長期使用。
主な症状
体型の変化
- 顔が丸くなる(ムーンフェイス)
- お腹に脂肪がつく
- 手足は細い
皮膚症状
- 紫色の皮膚線条
- にきび
- 皮膚が薄い
- あざができやすい
子どもで重要な特徴
- 身長が伸びにくい
- 体重増加
- 肥満
つまり、「太っているのに身長が伸びない」場合は重要なサインです。
小児肥満との違い
普通の小児肥満症 では、「身長も比較的伸びる 」ことが多いですが、
クッシング症候群では、
- 成長障害
- 骨成熟異常
を伴いやすい点が特徴です。
思春期への影響
- 思春期遅延
- 月経異常
- 男性ホルモン増加
などを起こすことがあります。
診断
主に、
- コルチゾール測定
- ACTH
- 尿中コルチゾール
- デキサメタゾン抑制試験
- MRI
- CT
などを行います。
治療
原因によって異なります。
主な治療
- 腫瘍手術
- 放射線治療
- 薬物療法
- ステロイド減量
など。
重要ポイント
子どもでは、
- 「肥満+低身長」
- 「急な体型変化」
- 「身長が止まる」
場合に注意が必要です。
糖尿病
糖尿病 は、血糖(血液中のブドウ糖)が高くなる病気です。
血糖はなぜ上がる?
食事をすると糖が吸収されます。
通常は、膵臓から出る インスリン が働いて、
- 糖を細胞に取り込む
- 血糖を下げる
役割をしています。
しかし、
- インスリンが不足する
または - インスリンが効きにくい
と血糖が上昇します。
主な種類
1型糖尿病
1型糖尿病:自己免疫などで膵臓のインスリンを作る細胞が壊れる病気。
特徴
- 子ども〜若年発症が多い
- 急激に発症
- インスリン治療が必要
2型糖尿病
2型糖尿病:インスリン抵抗性が主体。
特徴
- 肥満関連が多い
- 生活習慣が関与
- 成人に多いが小児でも増加
主な症状
- のどが渇く
- 水を多く飲む
- 尿が多い
- 体重減少
- 疲れやすい
など。
子どもで重要なポイント
1型糖尿病
進行すると、糖尿病性ケトアシドーシスという重症状態になることがあります。
注意症状
- 嘔吐
- 腹痛
- 強いだるさ
- 深い呼吸
- 意識障害
小児肥満との関係
小児肥満症 に伴い、
- 2型糖尿病
- インスリン抵抗性
が増えています。
成長・思春期との関係
血糖コントロール不良では、
- 身長増加不良
- 思春期異常
- 月経異常
などを起こすことがあります。
診断
主に、
- 血糖
- HbA1c
- 尿糖
- Cペプチド
- 自己抗体
などを調べます。
治療
1型糖尿病
- インスリン注射
- 血糖測定
が基本。
2型糖尿病
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法
など。
重要ポイント
糖尿病は、「血糖が高いだけの病気」ではなく、
- 血管
- 神経
- 腎臓
- 目
など全身に影響する病気です。
一方で、適切な治療により、学校生活やスポーツを含め普通の生活を送ることができます。
症異常症
脂質異常症 は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)のバランスが異常な状態です。
脂質とは?
脂質は体に必要な成分で、
- 細胞膜
- ホルモン
- エネルギー
などに使われます。
代表的なのは、
- LDLコレステロール
- HDLコレステロール
- 中性脂肪(トリグリセリド)
です。
何が問題?
脂質バランスが悪いと、血管に脂肪がたまり、動脈硬化が進みやすくなります。
将来的に、
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
などのリスクにつながります。
主なタイプ
LDLコレステロール高値:いわゆる「悪玉コレステロール」が高い。
HDLコレステロール低値:「善玉コレステロール」が低い。
中性脂肪高値:トリグリセリドが高い。
原因
生活習慣
- 食べ過ぎ
- 肥満
- 運動不足
- 甘い飲料
- 夜更かし
遺伝性
代表:家族性高コレステロール血症
他の病気
- 糖尿病
- 甲状腺機能低下症
- 肝疾患
- 腎疾患
など。
子どもでの特徴
小児では症状がほとんどありません。
しかし、
- 小児肥満
- 家族歴
をきっかけに見つかることがあります。
小児肥満との関係
小児肥満症 に伴い、
- LDL上昇
- 中性脂肪上昇
- HDL低下
が起こりやすくなります。
診断
血液検査で、
- LDL
- HDL
- 中性脂肪
- 総コレステロール
などを測定します。
治療
基本は生活習慣改善です。
食事
- 揚げ物を減らす
- 甘い飲料を控える
- 野菜・魚を増やす
運動
- 日常活動量を増やす
- 継続的な運動
薬が必要な場合
遺伝性や重症例では、
- スタチン
などを使うことがあります。
重要ポイント
脂質異常症は、「今すぐ症状が出る病気」ではありません。
しかし、子どもの頃から続くと、将来の動脈硬化リスクにつながるため、早期の生活改善が重要です。
甲状腺機能異常症
甲状腺機能異常症 は、甲状腺ホルモンが多すぎたり、少なすぎたりする病気の総称です。
甲状腺とは?
甲状腺は首の前にある臓器で、
- T3
- T4
という甲状腺ホルモンを作ります。
このホルモンは、
- 成長
- 代謝
- 体温
- 心拍
- 脳発達
などに重要です。
大きく2つに分かれる
1.甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンが不足する状態。
症状
- 元気がない
- 疲れやすい
- むくみ
- 便秘
- 寒がり
- 身長が伸びにくい
- 体重増加
子どもでは、成長障害の重要な原因です。
2.甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモンが過剰になる状態。
代表は「バセドウ病」。
症状
- 動悸
- 発汗
- 手のふるえ
- 食欲増加
- 体重減少
- イライラ
- 集中力低下
など。
子どもで重要なポイント
甲状腺ホルモンは、
- 身長
- 骨成熟
- 思春期
に大きく関係します。
そのため異常があると、
- 低身長
- 思春期異常
- 学習集中の問題
などにつながることがあります。
思春期との関係
甲状腺機能低下症
- 思春期遅発症
- 成長障害
の原因になります。
甲状腺機能亢進症
- 骨成熟促進
- 成長加速
を起こすことがあります。
診断
主に、
- TSH
- FT4
- FT3
- 甲状腺自己抗体
などを測定します。
治療
機能低下症
- レボチロキシン補充
機能亢進症
- 抗甲状腺薬
- アイソトープ治療
- 手術
など。
重要ポイント
子どもでは、
- 「身長が伸びない」
- 「急に体重が増えた」
- 「落ち着きがない」
- 「成績低下」
などの背景に、
甲状腺機能異常が隠れていることがあります。
肥満症
肥満症 は、単に体重が多いだけではなく、肥満によって健康障害が起きている、または起きるリスクが高い状態を指します。
「肥満」と「肥満症」の違い
肥満:脂肪組織が多い状態。
肥満症:肥満に加えて、
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
- 脂肪肝
- 睡眠時無呼吸
などの健康問題がある状態です。
つまり、「治療が必要な肥満」という考え方です。
成人の肥満判定
日本では一般にBMIを使います。
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)^2
目安
- BMI 25以上 → 肥満
- BMI 35以上 → 高度肥満
子どもの場合
子どもでは成長途中のため、
- 肥満度
- 成長曲線
を重視します。
小児では「小児肥満症」として評価されます。
原因
生活習慣
- 食べ過ぎ
- 運動不足
- 甘い飲料
- 夜更かし
遺伝・体質
家族性要因も関与します。
病気
- 甲状腺機能低下症
- クッシング症候群
- 遺伝性疾患
など。
肥満症で起こる問題
代謝異常
- 糖尿病
- 脂質異常症
循環器
- 高血圧
- 動脈硬化
整形外科
- 膝痛
- 腰痛
呼吸
- 睡眠時無呼吸
子どもで重要な点
小児では、
- 将来の成人肥満
- 糖尿病
- 心血管疾患
につながりやすくなります。
一方で、成長中なので、「急激に痩せる」ことは基本的に目標ではありません。
治療
基本は生活習慣改善です。
食事
- 甘い飲料を減らす
- 間食調整
- 食事時間を整える
運動
- 継続できる運動
- 日常活動量増加
睡眠
- 夜更かし改善
重要ポイント
肥満症は、
「見た目の問題」ではなく、
- ホルモン
- 代謝
- 血管
- 全身臓器
に関係する病気です。
そのため、体重だけでなく、成長・血液検査・生活習慣を総合的に評価します。
肝機能障害
肝機能障害 は、肝臓に炎症や障害が起こり、血液検査などで異常がみられる状態の総称です。
肝臓の役割
肝臓は、
- 栄養の代謝
- 解毒
- 胆汁産生
- エネルギー貯蔵
などを行う重要な臓器です。
「肝機能障害」とは?
病名ではなく、
- AST
- ALT
- γ-GTP
などの肝機能検査異常を示す言葉です。
原因はさまざまあります。
主な原因
感染症
- ウイルス性肝炎
- EBウイルス
- CMV
など。
脂肪肝
脂肪肝:小児では、肥満関連が増えています。
薬剤
- 解熱鎮痛薬
- 抗菌薬
- サプリメント
など。
自己免疫・代謝疾患
- 自己免疫性肝炎
- Wilson病
- 代謝異常
など。
子どもで多い背景
近年は、「小児肥満症」に伴う脂肪肝が増えています。
症状
軽度では無症状が多いです。
進行すると、
- 倦怠感
- 食欲低下
- 腹痛
- 黄疸
などが出ることがあります。
成長との関係
慢性的な肝障害では、
- 成長障害
- 思春期遅延
- 栄養障害
を伴うことがあります。
診断
主に、
- AST
- ALT
- γ-GTP
- ビリルビン
などの血液検査を行います。
必要に応じて、
- 腹部エコー
- CT
- MRI
- ウイルス検査
なども行います。
治療
原因によって異なります。
脂肪肝
- 体重管理
- 食事改善
- 運動
感染症
- 原因治療
薬剤性
- 原因薬中止
など。
重要ポイント
「肝機能障害」は病名ではなく、“肝臓に異常があるサイン”です。
特に子どもでは、
- 肥満
- 薬
- 感染症
などが背景に隠れていることがあります。
ビタミンD欠乏症
ビタミンD欠乏症 は、体内のビタミンDが不足した状態です。
ビタミンDは、
- 骨を強くする
- カルシウム吸収を助ける
- 成長を支える
ために重要な栄養素です。
ビタミンDの役割
ビタミンDは、
- 腸でカルシウム吸収を促進
- 骨形成を助ける
働きをします。
不足すると、骨が十分に硬くなりません。
原因
日光不足
皮膚は紫外線を受けるとビタミンDを作ります。
そのため、
- 屋内生活
- 日焼け対策過多
- 外遊び不足
などで不足しやすくなります。
食事不足
- 魚
- 卵
- きのこ類
摂取不足。
吸収障害
- 消化器疾患
- 慢性疾患
など。
子どもで重要な病気
重度では、「くる病」を起こします。
くる病とは?
骨が柔らかくなり、
- O脚
- 骨変形
- 成長障害
などを起こす病気です。
症状
- 骨痛
- 足の変形
- 筋力低下
- 疲れやすい
- 成長障害
など。
乳児では、けいれんを起こすこともあります。
成長との関係
ビタミンD不足では、
- 骨成熟異常
- 身長増加不良
を起こすことがあります。
診断
主に、
- 25(OH)ビタミンD
- Ca(カルシウム)
- P(リン)
- ALP
などを測定します。
治療
基本
- ビタミンD補充
- カルシウム補充
生活
- 適度な日光 exposure
- 食事改善
も重要です。
予防に役立つ食品
- 鮭
- いわし
- 卵黄
- きのこ類
など。
重要ポイント
ビタミンD欠乏症は、「骨だけの問題」ではなく、
- 成長
- 筋力
- 全身状態
にも影響します。
近年は、屋内生活増加に伴い、子どもでも増加が指摘されています。
貧血
貧血 は、血液中のヘモグロビンが不足し、全身に酸素を十分運べなくなった状態です。
ヘモグロビンとは?
ヘモグロビンは赤血球の中にある成分で、
- 酸素を運ぶ
役割があります。
これが不足すると、体が酸素不足になりやすくなります。
主な症状
- 疲れやすい
- だるい
- 顔色が悪い
- めまい
- 動悸
- 息切れ
- 頭痛
など。
子どもでは、
- 集中力低下
- 学習効率低下
- 運動能力低下
として気づくこともあります。
最も多い原因
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血:鉄不足によりヘモグロビンが作れなくなる病気です。
子ども・思春期で多い原因
成長期
身長が急に伸びるため鉄需要が増えます。
月経
女子では月経による鉄損失。
偏食
- 肉不足
- 極端なダイエット
など。
他の原因
- 出血
- 慢性炎症
- 腎疾患
- 血液疾患
- ビタミン不足
など。
成長との関係
慢性的な貧血では、
- 成長障害
- 疲労
- 食欲低下
を伴うことがあります。
診断
主に、
- ヘモグロビン(Hb)
- MCV
- フェリチン
- 血清鉄
などを調べます。
治療
鉄欠乏性貧血
- 鉄剤内服
- 食事改善
鉄を多く含む食品
- 赤身肉
- レバー
- ほうれん草
- 大豆製品
など。
ビタミンCを一緒に取ると吸収が良くなります。
重要ポイント
貧血は、「単なる疲れ」として見逃されることがあります。
特に、
- 成長期
- 思春期
- 月経開始後
では注意が必要です。
腎疾患
腎疾患 は、腎臓に起こる病気の総称です。
腎臓の役割
腎臓は、
- 尿を作る
- 老廃物を排泄する
- 水分・塩分調整
- 血圧調整
- 赤血球産生を助ける
- 骨代謝調整
など、重要な働きをしています。
子どもでみられる主な腎疾患
ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群:尿に大量の蛋白が漏れる病気。
症状
- むくみ
- 体重増加
- 尿の泡立ち
糸球体腎炎
糸球体腎炎:腎臓のフィルター部分に炎症が起こる病気。
症状
- 血尿
- 蛋白尿
- 高血圧
慢性腎臓病
慢性腎臓病:長期間にわたり腎機能が低下する状態。
子どもで重要な症状
- むくみ
- 血尿
- 尿の異常
- 高血圧
- 疲れやすい
- 成長不良
など。
成長との関係
腎疾患は、
- 身長
- 骨代謝
- 思春期
に大きく影響します。
慢性化すると、
- 低身長
- 思春期遅発症
- 貧血
を伴うことがあります。
貧血との関係
腎臓はエリスロポエチンという、赤血球を作るホルモンを出しています。
そのため腎機能低下で、貧血を起こすことがあります。
診断
主に、
- 尿検査
- 血液検査
- クレアチニン
- eGFR
- 腹部エコー
などを行います。
治療
原因によって異なります。
主な治療
- 塩分調整
- ステロイド
- 免疫抑制薬
- 降圧薬
など。
重症では、
- 透析
- 腎移植
が必要になることもあります。
重要ポイント
子どもの腎疾患では、
- 学校検尿
- 血尿
- むくみ
が重要な発見のきっかけになります。
また、慢性腎疾患では、成長や思春期への影響も重要です。
お子さんの成長や思春期に関する気になる症状から、考えられる病気や治療について調べられます。