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抄録 2009/1/20
SGA児とAGA児における成長ホルモン長期治療効果の比較
抄録:成長科学協会に登録されて、ほぼ成人身長(near adult height: NAH)に達した症例285名(AGA(appropriate-for-gestational age)268名、SGA(small-for-gestational age)17名)を対象としました。表に示すように、治療開始時には、体重を除いて両郡に有意な差はありませんでした。ほぼ成人身長SDスコアは、AGAの方が有意に大きく、また治療開始時よりほぼ成人身長までの身長SDスコアの改善度(Δ身長SDS)も、AGAの方が有意に大きかった。これは、SGAの方がAGAに比べて早く思春期に入ったためと推測されます。
表.GH治療開始時とNAH時の臨床因子とGH治療期間
AGA(268) SGA (17) M-W
検定
中央値
最小値   最大値
中央値
最小値   最大値
治療開始時
 年齢(歳) 11.92
(7.33 16.33)
11.42
(9.92 14.67)
NS
 身長(cm) 131
(104.2 154.8)
125.4
(112.8 141.6)
NS
 身長SDS(SD) -2.70
(-5.17 -0.87)
-2.94
(-3.82 -1.82)
NS
  体重(kg) 29.7
(15.8 62.0)
25.5
(19.0 39.0)
p<0.05
NAH
 年齢(歳) 16.33
(13.17 19.83)
16.25
(13.17 18.33)
NS
 身長SDS(SD) -1.91
(-5.64 0.38)
-2.29
(-3.94 -1.21)
p<0.01
 △身長SDS(SD) 0.86
(-1.84 4.34)
0.24
(-1.10 2.60)
p<0.05
治療年数(年) 4.08
(3.00 5.90)
4.59
(3.00 5.92)
NS
M-W検定:Mann-WhitneyのU検定
NS:not significant
低身長児の心理社会的側面について-健常児との比較から
抄録:SGA性低身長症児37名(男25名、女12名、平均4.9歳)と健常児78名(男36名、女40名、平均5.3歳)の親に対して、心理社会的な問題を捉えるためのアンケート調査を行いました。
このアンケートは、29項目を4段階評価するもので、健常児では困難でないと想定した事項でできています。その結果、平均点は全項目においてSGA性低身長症児が健常児より低得点を示しました。主な低得点の内容は、「高いところの物をとるのが大変そうに見える」など身長が低いこと自体に起因する問題の他、「食欲がない」などの生活面、「元気がない」などの体力・運動面での問題もみられました。また「仲間はずれにされる」といった他のこどもとの関わりや、「しょっとしたことで泣く」などの情緒面での問題も明らかになりました。
Efficacy and safety of growth hormone treatment in children born small for gestational age in Japan(日本におけるSGA性低身長症に対するGH治療の有効性と安全性)
抄録:SGA性低身長症に対するGH治療の有効性と安全性について検討しました。対象は2つのグループに分けられ、34名は0.033mg/kg/日の量を、他の33名は0.067mg/kg/週の量をそれぞれ1年間投与された。0.033mg/kg/日の群は1年間の成長速度が8.1cm/年でしたが、.067mg/kg/日の群は9.7cm/年と、有意によく伸びました。成長速度SDスコアは、0.033mg/kg/日群は-1.9SDから-2.6SDまで改善し、0.067mg/kg/日の群は-1.4SDから+4.7SDまで改善しました。身長SDスコアは、両群治療前-3.1SDでしたが、1年後は0.033mg/kg/日群は-2.5SD、0.067mg/kg/日群は-2.2SDでした。大きな副作用はなく、経口ブドウ糖負荷試験も、糖尿病型になったものはありませんでした。
成長促進作用は、0.067mg/kg/日の群の方が有意に大きいことが示されました。
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